RN資格取得への道のり


オーストラリアのRN(Registered Nurse=正看護師)の資格は、オーストラリア技術移民として永住権の申請ができる(永住ポイントを満たすことが条件)職業の一つとなっています。

日本で看護師資格がない方はオーストラリアの大学で3年間、日本の看護短大、看護学校卒の正看護師の方は、オーストラリアで看護学部(Graduate Entry 2年間)へ編入し、卒業と同時に看護協会既定の英語試験にパスすることでRNとしての登録が可能です。

 

RN登録方法は常に見直され、ルールが変更になることもありますので、常にオーストラリアの看護協会 (Nursing and Midwifery Board Ahpra) で確認をする必要があります。大学編入を検討されている日本人看護師さんは、慎重にコースを検討してください。

 

コース終了後、RN登録には英語試験にパスする必要がありますが、残念ながら大学卒業後1年未満にスコア取得ができなかった場合は、オーストラリアでの看護師登録はできません。看護学位取得のみとなります。ただし、英語のスコアをクリアした後に、もう一度トレーニングコースを受講することで登録につながるケースもあります。その都度、看護協会への確認が必要です。

 

☛  日本の看護大学を卒業し学位を持っている方

1.IELTS OET,、PTE、TOEFL iBTのいずれかの英語試験をパス(6か月間に2回受講可能。2回のテスト結果を合計したもので、R/L/W/Sの各セクションがパスマークに達していれば認められる)

2.AHPRA(オーストラリア看護協会)にアプリケーションフォームと申請に必要な書類を提出(日本の厚労省から直接看護師免許をAHPRAに送って頂く必要があります)

3.海外看護師のアセスメントOutcomes-Based Assessment (OBA)にパスすること

第1ステップ($350):米国正看護師国家試験(NCLEX-RN)

第2ステップ($4000):OSCE(Objective Structured Clinical Examination)

☛  日本の看護短大・看護学校卒の方

1.大学入学(IELTS7.0)に必要な英語力をつけるために、語学学校で学ぶ

2.オーストラリア看護大学・学士課程に編入し、必要な単位を履修

3.卒業時にIELTS、OET、PTE、TOEFL iBTのいずれかの英語試験に合格している学生はAHPRAにRN登録が可能

 

☛  日本の看護師資格がない方

日本で看護師資格がない方は、オーストラリアの大学・看護学部に入学し、卒業する必要があります。日本の高校卒の場合、大学が提供するファンデーションコース(日本でいう教養課程)やTAFEで提供されているDiploma of Nursing (日本の准看護師)を経由して看護学部に入学するケースもあります。

日本の看護学部以外の学士号がある方は、Master of Nursing(2年)に進学し、修士号とRN資格を取得するコースが人気です。

 


大学・看護学部入学条件


オーストラリアの看護学部への入学は年1回・2月または3月となります。出願から入学許可を頂くまでのアセスメントにかなりの期間を要する場合もあるため。1年前から準備に取り掛かることをお薦めいたします。また、大学によってはシラバスを求めてくることもあります。

 

☛  学歴

・オーストラリアの大学看護学部(学士課程)に入学するには日本での看護短大・看護学校を卒業していること(日本での履修を単位認定してもらうことが可能)

・高校卒の場合は、ファンデーションコースが必要になる場合が多い

・オーストラリアで准看護師資格を取得していること

 

☛  英語のレベル

・IELTS (7.0)、PTE(65)、TOEFL iBT(94)、OET(Bスコア)のいづれかに合格

看護学部へのパスウェイコースはないため、必ず既定の英語のスコアをクリアしなければならない。

 

☛  学費

 ・約$28000-$38000/年間

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